主任リサーチ・コンサルタントのナルワラ氏は、先週、世界で消費される飲料について、詳細に調査した結果を発表しました。第7回国際ドバイ・ティー・フォーラムでは2年ごとに450名の茶の専門家が集い、彼はこれまでに何度か講演を行っています。
ナルワラ氏によると、世界で消費されるアルコールの入っていない飲料(水道水を除く)は1.5兆リットルで、2021年には1.8兆リットルに達する見込みです。またコカ・コーラの中東貿易マーケティングマネージャーであるナンダ・キショール・バンダ(Nanda Kishore Banda)氏によると、健康な人で1日平均1.5リットル(女性)から2リットルの水を飲み、そのうちの20%は食品からのものです。平均すると週に48回、飲料を口にする機会があり、お茶はそのうちの約10回(9.6)を占めておりコーヒー(3.9)と炭酸飲料水(4.6)はその半分以下で、ジュースは(3.2)、乳製品(3.5)。バルク水(3.7)ボトルの水(1.3)でした
ナルワラ氏によると、世界で消費されるアルコールの入っていない飲料(水道水を除く)は1.5兆リットルで、2021年には1.8兆リットルに達する見込みです。またコカ・コーラの中東貿易マーケティングマネージャーであるナンダ・キショール・バンダ(Nanda Kishore Banda)氏によると、健康な人で1日平均1.5リットル(女性)から2リットルの水を飲み、そのうちの20%は食品からのものです。平均すると週に48回、飲料を口にする機会があり、お茶はそのうちの約10回(9.6)を占めておりコーヒー(3.9)と炭酸飲料水(4.6)はその半分以下で、ジュースは(3.2)、乳製品(3.5)。バルク水(3.7)ボトルの水(1.3)でした
市場全体から分析すると、茶の消費量は700億ガロン(2660億リットル)で、コーヒー、牛乳、エナジードリンク、炭酸飲料水を含む世界の調合飲料をはるかに上回っています。お茶の消費量を上回るのはペットボトルの水のみです。それぞれの市場では多様な飲料に対する消費者の好みの幅が示されるものの、お茶は全体的に見れば大規模な顧客ベースがあり、消費量はコーヒーよりも伸びています。
国際紅茶委員会(The International Tea Committee)と国際連合食糧農業機関(United Nations Food and Agriculture Organization (FAO)は、基本的に消費単位はリットル単位ではなくキロ単位で報告するとしています。費用の面からお茶がボトル詰めで出荷するためされることがほとんどないことを考慮に入れると重要なことです。
茶の消費量は年2.8%伸び、将来的にさらに成長すると予測されています。2021年には、310億リットルの茶が追加消費されるとナルラワ氏は述べます。
現在、調合茶の消費は1人当たり35.2リットルで、2021年に至るまで成長すると見込まれる数少ないカテゴリーのひとつです。また1人当たりの炭酸飲料の消費は30.6リットル、コーヒーは21.1リットルです。2021年にコーヒーは1.5リットルに上昇し、1人当たりの茶の消費量は37.7リットルに増加する見通しです。現在72億人の世界人口は2025年には82億人に達するとされ、こうした人口増加が背景にあります。茶がインドや中国などの国で人気があることや、その2国の巨大な人口と高成長率が寄与する消費の拡大が予測されています。
ボトル水がめざましい成長を遂げているのは、水が命を救うという単純な理由からです。米国では飲料水に関連した病気が原因で、毎年約10-12人が死亡しています。最近のデータが示すところでは、29州で環境汚染に関する42件の病気の発生と27件の事例がありました。世界では汚水が原因で1日に5,000人の子供が亡くなります。さらに毎年約200万人が、清潔な水と適切な衛生設備が不十分なために死亡しています。国連人間開発報告書によると、世界の貧困層は、英国や米国の人々よりも水を高い価格で購入しています。世界中の9人に1人が安全な水を確保できない環境にあるため、ボトル入りの水は使用される優先度が高くなっています。
以上の理由から、世界のボトル入り飲料水の消費量は1,200億リットルに増加し、1人当たりの消費は2021年には56.4リットルから68.3リットルに増加すると予測されています。また乳飲料は220億リットル、炭酸飲料の消費は200億リットルに増加します。 コーヒー消費量はわずか100億リットル増加するのに対し、茶の消費量は3倍増加して310億リットルになる見通しです。
世界では毎秒2万5千杯、1日21億6000万杯の茶が消費されています。ドイツ、ケルンに拠点を置くdph社の取締役ファルムード・ピローズは、このことが近々問題になると見ています。
人口増加、途上国の都市化、中流層の可処分所得の増加、農作物と茶の競合などの複合的な理由により発生する水不足と気候変動は、深刻な茶の供給不足を招くが、需要は減少しません。ピローズ氏は、茶業界における生産国と消費国の両方の付加価値によって供給不足を緩和し、回避することを提案しています。
茶葉を煎じるときに多量の無駄が生じます。典型的なティーバッグに茶葉を1.8グラム使用するのに対し、世界中の多くの消費者がその2倍の量を使用しています。彼は、イラン、ドイツ、インドからの生産見積もりをケーススタディに提示し、その点を主張しました。
「1回分の使用を小分けすることが茶の量を減らし、1杯あたりの価値を高めることにもなります。輸出の収益は増加し、便利で衛生的な消費はマクロとミクロの両方の経済成長をもたらします。人口の増加と茶生産の減少が予測される中での需要に応えるために(a)生産量の増加に投資すること、または(b)インフラを改善して供給プロセスに価値を付加することに投資すること、のどちらが賢明でしょうか?」とピローズ氏は問いかけます。
原題:Tea Consumption Second Only to Packaged Water (抜粋)