茶生産量の着実な増加、輸出量は減少
WORLD TEA NEWS / Dan Bolton(ダン・ボルトン)| 2017年5月22日
世界の茶生産
世界の茶の生産量は1年間で540万トンで、1996年以来20年間、茶の生産量は増加を続けています。生産量が最も多いアジア地域では世界の85%を占めており、次いでアフリカの12%となっています。
生産量第1位は中国で全体の43%を占め、1年間の生産量は230万トンです。
第2位はインド23%、第3位はケニア9%です。この3国で世界全体の生産量の75%を占めています。続いて、スリランカ、インドネシア、トルコ、ベトナム、アルゼンチン、日本などが主要生産国です。
日本の生産量は世界第9位で年間77,000トンを生産しており、全体から見ると1.2%程度の生産量となっています。
輸出の動向
昨年輸出された茶の量は177.4万トンで、前年の179.6万トンに比べて僅かに減少しました。
2010年に178.6万トンだった輸出量は、リーマンショック以来、実質的な変化は見られず、輸出量の伸び悩みが続いています。
ごく少数の国を除いて、茶の非生産国における世界全体の需要は依然として停滞しており、全体的な輸出量は上向きではありません。生産されたもののうちで輸出されたものの割合は減少し続けており、10年前の41%から2016年には32%にまで落ち込むとされています。
世界中で生産されたお茶の68%が原産国で消費されます。中国では近年たくさんの茶の木を植えていますが、それも主に国内での需要を満たすためです。
国内消費が多ければその分茶は必要になります。
中国では毎日お茶を飲む人は35%にすぎませんが、新しいものへの関心が年間消費量の15%増加をもたらしています。なかでも紅茶は2002年以来、年平均40%の割合で最も急速に成長しています。緑茶の消費は徐々に増加しています。消費量は、世界で14位です。
急成長を遂げている中国、インド、中東、パキスタン、アフガニスタン、バングラデシュ、台湾、モロッコ、スーダン、カザフスタン、ウクライナ、アメリカ、マレーシアなどの市場の拡大が見込まれる新興国からの需要は増加すると見られています。
これらの国々は、世界の消費の約20%を占めていることから、大部分の発展途上国で所得を増やすことは、茶の消費を拡大することにつながるといえます。
今後の見通し
数十年ぶりの中国の昨年春の異常な寒さにより、今年の収穫が遅れたことなどから、
2017年の世界の茶の生産量は前年比の2.7%減となると予想されています。
また茶の35%が栽培されている国での悪天候が原因で、肥料などにかかる費用がかさみ、農家の利益が減少することが懸念されています。
世界の茶の生産量は1年間で540万トンで、1996年以来20年間、茶の生産量は増加を続けています。生産量が最も多いアジア地域では世界の85%を占めており、次いでアフリカの12%となっています。
生産量第1位は中国で全体の43%を占め、1年間の生産量は230万トンです。
第2位はインド23%、第3位はケニア9%です。この3国で世界全体の生産量の75%を占めています。続いて、スリランカ、インドネシア、トルコ、ベトナム、アルゼンチン、日本などが主要生産国です。
日本の生産量は世界第9位で年間77,000トンを生産しており、全体から見ると1.2%程度の生産量となっています。
輸出の動向
昨年輸出された茶の量は177.4万トンで、前年の179.6万トンに比べて僅かに減少しました。
2010年に178.6万トンだった輸出量は、リーマンショック以来、実質的な変化は見られず、輸出量の伸び悩みが続いています。
ごく少数の国を除いて、茶の非生産国における世界全体の需要は依然として停滞しており、全体的な輸出量は上向きではありません。生産されたもののうちで輸出されたものの割合は減少し続けており、10年前の41%から2016年には32%にまで落ち込むとされています。
世界中で生産されたお茶の68%が原産国で消費されます。中国では近年たくさんの茶の木を植えていますが、それも主に国内での需要を満たすためです。
国内消費が多ければその分茶は必要になります。
中国では毎日お茶を飲む人は35%にすぎませんが、新しいものへの関心が年間消費量の15%増加をもたらしています。なかでも紅茶は2002年以来、年平均40%の割合で最も急速に成長しています。緑茶の消費は徐々に増加しています。消費量は、世界で14位です。
急成長を遂げている中国、インド、中東、パキスタン、アフガニスタン、バングラデシュ、台湾、モロッコ、スーダン、カザフスタン、ウクライナ、アメリカ、マレーシアなどの市場の拡大が見込まれる新興国からの需要は増加すると見られています。
これらの国々は、世界の消費の約20%を占めていることから、大部分の発展途上国で所得を増やすことは、茶の消費を拡大することにつながるといえます。
今後の見通し
数十年ぶりの中国の昨年春の異常な寒さにより、今年の収穫が遅れたことなどから、
2017年の世界の茶の生産量は前年比の2.7%減となると予想されています。
また茶の35%が栽培されている国での悪天候が原因で、肥料などにかかる費用がかさみ、農家の利益が減少することが懸念されています。