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ネスレとスタバ、提携がもたらす相互利益                                                  ダン・ボルトン著 | 2018年5月14日

5/14/2018

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ティーバナはアンハイザー・ブッシュとの提携で190万本以上を販売
食品・飲料大手はそのブランド力が注目を集めますが、ネスレ (900億ドル)、ペプシコ (630億ドル)、コカ・コーラ (420億ドル)、クラフト・ハインツ(260億ドル) など巨大な利益を生み出すためには、流通力が侮れません。
先週、ネスレは米スターバックスから、スタバ店舗内の商品を除く、無期限の商品販売権を取得することで合意したと発表しました。
英ユーロモニター・インターナショナル(Euromonitor International)によると「ネスプレッソ」「アゼラ」「ネスカフェドルチェグスト」「ネスタライン」を所有するネスレは、コーヒー業界の世界的なリーダーであり、市場のおよそ28%を占めています。同社のコーヒー販売における年間売り上げは170億ドルで、世界上位の茶の卸売業者でもあります。
ナショナル・コーヒー協会(National Coffee Association)によると、スペシャルティ部門のファンは多く、米国成人のグルメコーヒーを消費する割合は41%に達しています。(1999年では9%)米国コーヒー市場での小売り価値は、480億ドルとされ、スペシャルティコーヒーは約55%のシェアを占めています。



ドイツの投資会社JABホールディングは、食品・飲料を強化し、過去5年間でアメリカと西ヨーロッパの企業を中心に10件以上を買収、計300億ドルを投資しました。レイマン家が経営する同社は、これまで同社の基幹資産であったジミーチュウ、バリーなどの高級ブランドを手放し、日用消費財(FMCG)に注力する方針です。
主な買収先は、コーヒー、紅茶関連の企業、清涼飲料メーカーのドクター・ペッパー・スナップル(Dr Pepper Snapple)、ドーナツ、パンやベーグルのチェーン店などです。主流企業のキューリグ(Keurig)、パネラ・ブレッド(Panera Bread)、クリスピー・クリーム・ドーナツ(Krispy Kreme)、アインシュタイン・ブラザーズ・ベーグル(Einstein Bros Bagels)は、カリブ・コーヒー(Caribou Coffee)、 インテリジェンシアコーヒー(Intelligentsia) 、スタンプタウン・コーヒー(Stumptown Coffee)と統合します。茶会社の主な買収先はマイティー・リーフ(Mighty Leaf (米国)、ピーツ・コーヒー&ティー(Peet’s Coffee & Tea)、ピックウィック・ティー(Pickwick Tea (欧州)です。
JABがこの5年間で行った積極的な企業買収の結果、ケンコ(Kenco) ダウ・エグバーツ(Douwe Egberts)エスプレッソ・ハウス(Espresso House)などによりコーヒー業界の世界シェアは合計で20%にのぼり世界第2位となりました。



提携がもたらす相互利益


JABの市場での急成長を見たネスレは、先週、米スターバックス(年間売上高220億ドル)との提携を発表しました。71億5千万ドルの契約により、流通力のさらなる拡大が見込まれます。500名の従業員はネスレに加わり、シアトルで業務を行います。スターバックスはヘインツ社との提携を解消して以来、流通パートナーを模索していました。ネスレは、JABが世界のコーヒー市場の4分の1近くを支配していることを当然ながら懸念しています。


ネスレのウルフ・シュナイダー最高経営責任者(CEO)は、「今回の取引は我々の高成長部門であるコーヒー事業にとって重要なステップになります。コーヒーの世界でスターバックス、ネスカフェ、ネスプレッソという3つの象徴的ブランドを結集します。スターバックスとパートナーになることができ光栄です。」とコメントしました。
スターバックスは、年間売上高の10%にあたる24億ドルを小売販売から得ます。小売商品にはパック入りのコーヒーや、タゾ・ティー(ユニリーバに売却された)が含まれます。また、ボトル入りコーヒーの販売におけるペプシコとの共同操業協定からの収益も含まれます。スターバックスの広報によると、契約には含まれていないものは、店舗内で扱われる小売商品のほかに、レディー・トゥー・ドリンク(RTD)のコーヒー、紅茶、ジュースなどです。
JABにとっての宝は、スタンプタウンコーヒーです。同社は爆発的な広がりを見せたコールドブリューを初期に導入した企業のひとつです。過去3年間で実質ゼロであった米国成人によるコールドブリューの消費率が、6%に上昇したことを明らかかにしました。これに対抗して、ネスレは国内最大の有機コールドブリューコーヒー製造会社のカメレオン(Chameleon)と、インテリジェンシアに匹敵するブルーボトル(Blue Bottle)を買収しました。
JABがドクターペッパーの買収に1株103ドル(187億ドル)を支払うことを厭わなかった背景には、その流通網があります。ドクターペッパーは世界第5位の清涼飲料会社で、歴史は1885年にさかのぼります。2016年にJABが140億で買収したキューリグの1部門として運営されます。
世界最大手のネスレは米コーヒー市場で、シェアは5%と出遅れています。挽いたコーヒーと豆のコーヒー、ボトル入りコーヒー、カプセル入りコーヒー、そして新たに入手した高級コーヒー店チェーンのブルーボトル(7億ドルで購入)を提供します。ネスレはまた市場価値120億ドルとされる米国の茶市場でも大きなシェアを獲得する見込みです。
スターバックスはこの取引で受け取った代金で、50億ドルを株主に追加で支払い、2020年度までに、昨年の150億ドルから200億ドルに引き上げて還元したい意向です。



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​ティーバナ、最上棚へ
シアトルズベスト (Seattle’s Best Coffee)とティーバナ(Teavana)にとっては、このような提携は好都合です。ティーバナの広報によると、スターバックスはティーバッグ事業を今年中に開始する計画を発表したが、実現に至りませんでした。ネスレはティーバッグを提供しておらず、インスタントティー離れの傾向にある事を考慮に入れると、高級ブランドとしてティーバナを採用する可能性が高いといえます。ティーバナはアンハイザー・ブッシュ・インヘブ(Anheuser Busch InBev)と契約を結び、5つの州でボトル入りのプレミアムティーが発売されて以来、大幅な成長を遂げ、現在は全国で販売されています。また同社は新たに2つのフレーバーをプレミアムラインアップに加えました。ネスレの提携による影響はない見込みです。
スターバックスは現在、58カ国で家庭用パック入りの商品を提供し、ティーバナの流通は店舗外で大幅に限定されています。またネスレは190カ国で事業を展開し、同社製品は中間階級の富の指標と見なされています。
スターバックスのケビン・ジョンソン最高経営責任者(CEO)は「世界的なコーヒー事業での提携によって、ネスレの事業範囲や知名度を通じてスターバックスの体験を世界のより多くの家庭に届けることになるでしょう。この歴史的な取引は、変化する消費者のニーズに対応するために、事業を集中し進化させるための継続的な取り組みの一環であり、価値観を共有する企業と協力することを誇りに思います。」とコメントしました。
この提携により、スターバックスは調達、焙煎、グローバルブランド管理を行い、両者はイノベーションと市場参入戦略において綿密に連携していくとしています。2017年に16億ドルを売り上げたティーバナは、流通の拡大により、これまで限られた食料品店や外食業で取り扱われる米国ブランドという立場から、世界のブランドに飛躍することが可能です。スターバックスはティーバナの売上高について2年間で30億ドルに増加すると見込んでいます。



原題:Nestle-Starbucks Alliance Brings Mutual Benefits (抜粋)



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