スペシャルティ・コーヒーという言葉は、1974年、コーヒー会社の経営者でスペシャルティ・コーヒーの草分け的存在であったエルナ・クヌッセン(Erna Knutsen)が使用したのが最初である。彼女はスペシャルティ・コーヒーを特別にするものは何かを定義するため、業界全体での取り組みを開始した。その後20年をかけてスペシャルティ・コーヒー協会(SCA)が出した結果では、その定義には、産地、気象条件、栽培・生産処理技術、選別が適正であることが求められた。つまりは、消費者が美味しいと評価し、対価に満足する品質であるという認識をもつことが重要であるとした。その努力が結実し、消費者の一人当たりのコーヒーの消費量は過去10年間で30%増加、世界中で3000億ドルに売り上げを伸ばしている。米国内でコーヒー市場におけるスペシャルティ・コーヒーの占める割合は2010年の40%から増加の60%であった。
高品質で消費を促進
米国でのコーヒーの消費量は、1946年のピーク時と比較して過去70年間で半減している。またコーヒーは1995年に1人当たり20ガロン減少したのに対し、炭酸飲料は1998年に1人当たり52ガロンを上回る最高消費量を記録した。炭酸飲料はそれ以来急激な減少を続けてはいるものの、依然として家庭での消費量は水に次いで2番目に多い。一方コーヒーは、最近になってようやくより良い味わいのコーヒーを好む人が増加したことにより、消費を伸ばしている。消費者は、大量消費型の安いコーヒーに比べ、スペシャルティ・コーヒーの味の良さに目を向けるようになり、その品質にプレミアム価格を支払いたいと思うようになってきたのである。
大量消費型のコーヒーが1パウンド当たり1ドル25セント、1杯2ドルで販売されるのに対し、スペシャルティ・グレードのものはコスタリカやパナマで今夏、1パウンド当たり600ドルから800ドルで競り落とされた。ワインが稀に1杯何千ドルで販売されることと比較すると、たとえ、スコア96+という高評価なコーヒーであっても、1杯当たり15ドル以下であり手ごろ感がある。
米国でのコーヒーの消費量は、1946年のピーク時と比較して過去70年間で半減している。またコーヒーは1995年に1人当たり20ガロン減少したのに対し、炭酸飲料は1998年に1人当たり52ガロンを上回る最高消費量を記録した。炭酸飲料はそれ以来急激な減少を続けてはいるものの、依然として家庭での消費量は水に次いで2番目に多い。一方コーヒーは、最近になってようやくより良い味わいのコーヒーを好む人が増加したことにより、消費を伸ばしている。消費者は、大量消費型の安いコーヒーに比べ、スペシャルティ・コーヒーの味の良さに目を向けるようになり、その品質にプレミアム価格を支払いたいと思うようになってきたのである。
大量消費型のコーヒーが1パウンド当たり1ドル25セント、1杯2ドルで販売されるのに対し、スペシャルティ・グレードのものはコスタリカやパナマで今夏、1パウンド当たり600ドルから800ドルで競り落とされた。ワインが稀に1杯何千ドルで販売されることと比較すると、たとえ、スコア96+という高評価なコーヒーであっても、1杯当たり15ドル以下であり手ごろ感がある。
スペシャルティ・ティーとそうでないものを分けるものとは何かを考えるとき、消費者が茶を比較するのはコーヒーほど容易ではない。この質問にカリフォルニア州にあるG.S Haly社のマイク・スピレーン(Mike Spillane)が以下のように回答している。「それは複雑なことである。スペシャルティ・ティーとそうでないものを分けるものが何か、という問題を浸透させるために主力となることが3つある。ひとつは、特別な何かとして宣伝されるすべてのものを大衆が熱意をもって受け入れること、ふたつ目は、付加価値、独創性、品質を保つこと、そして若い世代や情報不足の業界でのマーケティングの影響を理解すること、である。」
スペシャルティ・ティーの定義を統一する取り組みは有意義なものである。1999年には、スペシャルティ・コーヒーを前日に飲んだ米国成人は9%であったが、2018年にはすべてのコーヒーの半数以上(59%)にのぼった。また、2018年1月に、前日に茶を飲んだ米国成人は約半数の(48%)であった。その調査では茶の内訳がプレミアム、スペシャルティ、グルメなどに分類されていなかったが、ほとんどはアイスティーと大量消費型のティーバック入りの製品であると思われる。何がスペシャルティ・ティーを特別なものにするのか、を定義することは、最高級の茶の消費量を増加させることにつながるだろう。
原題:What Defines Specialty Tea? (抜粋)
スペシャルティ・ティーの定義を統一する取り組みは有意義なものである。1999年には、スペシャルティ・コーヒーを前日に飲んだ米国成人は9%であったが、2018年にはすべてのコーヒーの半数以上(59%)にのぼった。また、2018年1月に、前日に茶を飲んだ米国成人は約半数の(48%)であった。その調査では茶の内訳がプレミアム、スペシャルティ、グルメなどに分類されていなかったが、ほとんどはアイスティーと大量消費型のティーバック入りの製品であると思われる。何がスペシャルティ・ティーを特別なものにするのか、を定義することは、最高級の茶の消費量を増加させることにつながるだろう。
原題:What Defines Specialty Tea? (抜粋)