アメリカのGoogle（グーグル）で一番ホットな飲料のトレンド

2017年8月24日　Elisabeth Sherman

​＜Google初のドリンク調査＞
Googleは、アメリカ、イギリス、メキシコ、スペインのノンアルコール飲料に焦点をあてた検索トレンドに関する初の報告書を発表した。この報告では、ドリンクに関するユーチューブ動画でのトレンドや、これらの動向が日常生活において人々にどのような形であらわれているかを1000人にアンケートしたものをまとめている。

最近では、ドリンクの成分を気にする人と同じくらい、そのドリンクがどのようにして作られたかを気にする人が多い。　最も上昇傾向にあるものは、水出しコーヒー、ニトロ

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コーヒー（スターバックスでは新バージョンが主流となっている。）、生ジュースなど、実際に作るときに特別なプロセスがあることがわかった。
報告によると、2015年から水出しコーヒーの人気に火が付き始めた。なぜ、水出しはそれほど人気がでたのかという調査の結果によると、消費者は従来のコーヒーより酸味が少なく、簡単に作ることができるということが分かった。


＜人気のEarthy（自然な）フレーバー＞
Googleは、一番流行っているドリンクの味のトレンドは「Earthy（自然な味わい）」であると特徴づけている。　アメリカでは、より多くの人々が、コンブチャ（日本の昆布茶とは別物の発酵飲料の一種、日本では紅茶キノコと呼ばれることもある）や緑茶が好んで飲まれるようになっているのと同時に、抹茶、カモミール、ウコン、ショウガなどのフレーバーを取り入れたドリンクを飲む人が増えている。　たんぽぽやパセリも、ドリンクに使われ始めたが、イギリスとアメリカの人々は、すべてのこれらの「自然な」味わいの中で、コンブチャが一番Earthy（自然）であると思っているという調査結果がでた。

＜ショウガの人気＞
グーグルの発表によると、2012年ごろの飲み物の検索結果で登場し始めたショウガは、調査の中でも最も早い成長をとげているトレンドのひとつである。　ジンジャージュース、ジンジャーエキス、ジンジャーウォーターにいたるまで、前年比で年率79％伸びている。
アメリカでは、抹茶（特に抹茶ティー、抹茶ラテ）の人気も拡大している。　2015年以来、前年比205%の率で成長しており、普通の飲料用のお茶の１つの種類としてとして認識されている。抹茶はケーキ、クッキー、アイスクリームなどのデザートで62％の検索率で組み込まれている。消費者はショウガや抹茶を、ダイエットや老化防止、メタボ解消などの健康的利点と関連付けている。


＜水の安全性＞
人々は依然として水には関心があるが、最近では、その水がどれだけ安全で清潔かを知りたいと望んでいる。　こうした人々は、アルカリ水や炭酸水（LaCroixの人気はそれと関係しているかもしれない）を含む、いわゆるプレミアムウォーターを飲んでいる。水に関するユーチューブの動画検索結果では、アメリカの水が汚染されている、もしくは細菌によって汚染されているということに対する人々の懸念の高まりにあわせて、ウォーターフィルターの広告をしているものが多くなっている。おしゃれなウォーターボトルの人気も急増し、2017年6月までで82%の伸び率を記録している。


この調査で分かったことは、より多くの人々が、自然で健康に配慮した植物由来の飲料を好むということである。 Googleは食品世界の健康的なライフスタイルの流行が単なる一過性のブームではないことを示したといえる。

（出典）http://www.foodandwine.com/news/google-beverage-trends-report